「盲人と文字」─漢点字の世界 掲載にあたって

駅・郵便局・エレベーター内・缶ビールなどで、点字表示を見かけられたことはありませんか。
「このボツボツは何だろう。何て読むのかな。」と興味をお持ちになったことはありませんか。
その「ボツボツ」が点字です。視覚障害の方々が指先で触読する唯一の文字なのです。 しかし、それは俗にいう「カナ文字」です。
「じゃあ漢字は?」とお思いではないでしょうか。
そう。点字に漢字はずうっとなかったのです。 それでは漢字かなまじりの日本文を真に理解することはどうでしょうか。
残念乍ら不十分としか言いようがありません。 そこで「何とか点字の漢字を」と開発・創作されたのが、 当時大阪府立盲学校教諭であった川上泰一氏で「漢点字」と名付けられました。
漢点字が公式発表されたのは1970年(昭和45年)です。 爾来、漢点字を学習し漢点訳書を愛読する視覚障害諸氏には、
「これでこそ日本文化を享受することができた。醍醐味を知った。」と喜んで受け入れられています。

ここに、今は川上泰一氏の遺稿となりました「盲人と文字」を掲載いたします。
掲載にあたっては大修館書店様よりご承諾を頂きました。
(出典 大修館書店発行 月刊「しにか」1992年1月 VOL.3/NO.1)
点字・漢点字に関心をお持ちの方々にご高覧賜りますれば幸です。


(2001年11月吉日)

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